「ギャル」の包容力


Zoomgals - GALS feat.大門弥生 (YAYOI DAIMON)

Zoomgalの新曲「GALS」のMVを見ると、「ギャル」という概念の広さに驚く。

あっこゴリラ(1番目のラップ)やvalknee(3番目)は正統派のギャルっぽい格好に見える。一方、なみちえ(2番目)はギャルというかヤンキーだし、大門弥生(最後)はスケバンだ。

にもかかわらず、不思議と「ギャル」という箱に入って違和感がない。「ギャル」という概念の持つ包容力、なんでも「ギャル」にできてしまう言葉の力にはびっくりする。

キーワードは「はみだしている」という感覚だと感じた。Zoomgalsの格好は外見はそれぞれ全然異なる。でもなんとなく統一感が取れている。それは、制服のように外見で統一感を出すのではなく、服が示す意思の強さが統一感を生んでいるからだと思う。「(普通から)外れてる」「勢いが良い」「自分らしさを強く打ち出している」という感じ、既存の枠に収まりきらずはみ出している感じ、大門弥生のリリックにある「は?ギャルの鉄則?なんてあるようで無いし好きにやりや」の精神。それが曲の中に満ち満ちている気がする。

この曲を見ると元気づけられるのがだが、「ギャル」のパワーを浴びているからかもしれない。