剛力彩芽をダメ映画に出させるシステム

ここ1年間、剛力彩芽さんは普通の芸能人の一生分をネットで叩かれる(嗤われる)んじゃないか。僕とて剛力彩芽の演技が素晴らしいとか歌が上手いとか思ってるわけじゃない。モデル出身の女優でキャリアも浅ければあんなもん、要は「普通」だ。それなのにいろんな作品やらCMにゴリ押しされているから嫌われるんだろーなー、というのは理解できる。

でもそれって剛力彩芽のせいじゃない。

剛力彩芽は渡される仕事をただ全力でこなしているだけだ。断れば別の女優に仕事が行くだけだろうが、それではキャリアを閉ざしてしまう。スキルが低いのはしょうがない。学んでないのだから。問題なのはそんなスキルにもかかわらず仕事を振ってくる事務所、そしてそれをキャスティングしてしまう制作サイドなんじゃないか?

 

剛力彩芽(と松坂桃李)のキャリアに完全にケチをける形になってしまった劇場版ガッチャマン。詳しい感想はここらへんがわかりやすい。

超映画批評「ガッチャマン」4点(100点満点中)

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これらを見れば分かるが、問題は剛力彩芽の演技にあるのではなく、とにかくこの映画の脚本や演出やらとそれらをOKしてしまった制作側がとにかく最悪なのだ。

制作側が何を考えているかははっきりわからない。しかし、このレビューを見る限り「みんな知ってるガッチャマンを映画にするかー。で、人気女優とか人気俳優をキャスティングして、BUMP OF CHICKENに歌でも歌わせれば興行収入も取れるだろ。中身はヒーローの苦悩みたいなのとあとやっぱラブコメ!」という限りなく浅い考えで作っているようにしか見えない。こんな浅薄な企画ははダメ映画に結実するが、こういう人が呼ぶ「人気女優」が剛力彩芽なのだ。かくして剛力彩芽はダメ映画に出演する。

 

いつか彼女が報われますように。