エンターテイメント

本の感想:ミシェル・ウエルベック 「プラットフォーム」

ウエルベックの「プラットフォーム」を読んだ。面白いのだが、この次に書かれた「ある島の可能性」と比べると、主人公の欲望に対する批評の踏み込みがヌルい気がする。プラットフォーム (河出文庫) ミシェル・ウエルベック https://t.co/EiEsmXVga8 @amazonJ…

「ギャル」の包容力

Zoomgals - GALS feat.大門弥生 (YAYOI DAIMON) Zoomgalの新曲「GALS」のMVを見ると、「ギャル」という概念の広さに驚く。 あっこゴリラ(1番目のラップ)やvalknee(3番目)は正統派のギャルっぽい格好に見える。一方、なみちえ(2番目)はギャルというかヤンキー…

生の言葉で書くこと

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫) 作者:若林 正恭 発売日: 2020/10/07 メディア: Kindle版 若林正恭の著作で「表参道のセレブ犬~」と、次作の「ナナメの夕暮れ」は一読しただけだが、心に残っていた。今回、文庫版になり新しい内容が追…

感想:ミゲル・ストリート

ミゲル・ストリート (岩波文庫) 作者:V.S. ナイポール 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/04/17 メディア: 文庫 1950年代、トリニダード・トバゴのミゲル・ストリートを舞台とした短編集。 出てくる男性は大抵働いてないし女子供はすぐに殴るし、で碌…

「バカになれる映画」は凄い~マッドマックスと映画の画(え)~

マッドマックス~怒りのデスロード~を見てきました。立川のシネマシティの爆音上映で。煩くなく爆音で、エンジン音とかの低音が強調されていて、大変に良かった。 大変楽しい映画だったんだけど、一番関心したのは「バカになって見れる」点。 例えばなぜ「…

剛力彩芽をダメ映画に出させるシステム

ここ1年間、剛力彩芽さんは普通の芸能人の一生分をネットで叩かれる(嗤われる)んじゃないか。僕とて剛力彩芽の演技が素晴らしいとか歌が上手いとか思ってるわけじゃない。モデル出身の女優でキャリアも浅ければあんなもん、要は「普通」だ。それなのにいろん…