体が引っ越した

東京から静岡に引っ越した。今までの土地勘が全く通用しない土地に来て、自分が変えられていくのを感じる。ここの通りを抜けるとここに出るんだ、とか、安いスーパーはここだ、そういうことをイチから覚えるのが楽しい時期だ。

 

妻に付いていって引っ越します、ということを前の会社の人に話すと、優しいねぇとか不安じゃない?とか言われた。毎度恐縮していたが、自分は不安よりも楽しみが大きい。引っ越して知らない環境に放り込まれることで、否応なしに自分が変わらざるを得ない。新しい部屋の収納に対処し、新しい街の地理に順応し、新しいビアバーのメニューを覚える。自分というのはこの身体だけの自分じゃなくて、周りも含めて自分なんだなぁと実感できる。自分はこうだ、とか、こういうものが好きだ、と思っていた認識が覆される(覆らない時もある)。それが楽しい。

 

ここの水そのまま飲めるし飲んでみて水道水をコップに注ぐ妻