「できる」と「やる」の間にある高い壁


なぜライフハック記事を読み漁っても行動できないのか? - プロジェクトマネジメントの話とかいろいろ(仮)

 

ライフハックの記事を読み漁っても行動できない理由は情報過多にある、という記事だけど、私はもうひとつ根本的な理由があると思う。

 

それは「1回出来る」ということと「継続して出来る」の間には高い高い壁があることだ

例えばライフハックの主要なものの1つに「早起きをする」というものがある。早寝早起きして生活のリズムを整えて時間を有効に使おう、というものだ。なるほど納得。しかもできそうである。一回なら誰にでも。明日朝6時に起きろ、と言われたら多分9割近い人が成功すると思う。しかし1週間毎日朝6時に起きろ、と言われたら出来る人は1割もいないだろう。1ヶ月、1年、期間が長くなれば成功率はどんどん下がる。

 

この高い壁は「面倒くささ」と「言い訳」の壁だ。ライフハックや仕事術は普段自分たちがやっていないこと、つまり普通ならやらない面倒くさいことなのだ(だからやると成果が出る)。わざわざ面倒くさいことをやる人はいないのでやらなくなる。そして、人間はやらない言い訳を探すのが大変に上手い。「体調が悪い」「忙しい」「気分が乗らない」「そもそもやる意味が無い」……いくらでも考えつく。だからこの2つを乗り越えることが続ける上で肝になる。

 

ではどのようにしてこの高い壁を超えるか?僕が考えるに方法は3つある。

 

①自動で出来るように仕組み化する

わかりやすいのは積立貯金。給料振込みと同時に貯金が行われるので自分で何かをする必要がない。面倒くさくなくなる。

②やることを最高3つに減らす

冒頭の記事にもつながるコツだ。「毎日ライフハックが100あります!」ではやる気が起こらないのも当然だ。本当に必要なものに絞ろう。僕の印象ではせいぜい3つだ。それ以上は覚えられないし、できない。

③好きな人に宣言する

自分で自分に約束するから言い訳が通用するのだ。通じない相手に約束しよう。例えば恋人とか好きな人とか。自分が「この人にはガッカリされたくない」と思っている対象に宣言すればやらない言い訳を言い難くなる。

④数字で目標を立てる

目標を立てる時に陥りがちなのが、曖昧な目標を立ててしまうこと。「夜に走る」という目標では、年に1回5m走っただけでも達成できてしまってダイエットには効果がなさそうだ。「目標は達成した」という言い訳には使えそうだけど。「週3回、夕食後に1km走る」とすれば目標を達成したと自分をごまかしづらくなる。

 

2015年からいい生活をするんだ!という前向きな決意。それをムダにしないためにも小さなことでもいいから「目標をやりきる」を目標にして欲しい。