リベラルの人たち。負けを認めよう。

 

 

 今回の衆議院選挙が終わってTwitterのトレンドを見ると、この手のツイートが多く流れてきてびっくりした。「自民党議席を減らした。これが国民の意志だ」という意見。まるで彼らの主張が通ったかのような書き方だ。でも僕は言いたい。リベラル派だからこそ言いたい。

 

リベラルの皆さん。負けを認めよう。この選挙を経て与党(自民党+公明党)は1議席も減らしてない。安倍政権はこれまでと変わらずに政権運営が出来る。

 

確かに共産党民主党議席を増やした。でもそれは自民公明の議席を減らしたのではなく、維新の会や次世代の党が減らした分増えただけだ。与党は減っていない。

今回の選挙結果の数字を虚心坦懐に見れば「安倍政権は3分の2以上の議席を獲得し、政権を維持した」だ。安倍政権の「暴走」を止めるには、与党の議席を減らさなくてはダメなのに。だから、選挙前の目的は何も達成できていない。一方、安部総理は政権維持と、選挙を通じた「国民の信任を得た」という証拠作り、という2つの目標を達成した。完敗だ。リベラルは「完敗した」という地点から今後の戦略を始めなくてはならない。

 

今の状況で「でも議席を増やした」という意見は敗北を直視しないことにつながる。0-4で負けたサッカーで「でもパスは相手よりつながった」とか「点数では負けたけどチャンスはたくさん作れていた」などと言うようなものである。

勝ち負けのハードルを下げて「見方によっては」だとか「~とも言える」とかひねくれた目線を駆使して、敗北の痛みから逃げるのはやめよう。リベラルの人たちのたくさんのツイートや意見表明は安倍政権議席を1議席も減らせなかった。そこを直視しなければならない。

 

なぜ、リベラルの意見は影響力を持てなかったのか?なぜ自民公明に投票したのか?何が一番の吸引力を持っていたのか?何が足りなかったのか?投票した多くの人たちと何が乖離していたのか?こういった疑問に1つ1つ答えて、反省して、実行していかなくてはならない。今のままでは何回選挙をやっても同じ結果になる。自民党政権は勝つ。リベラルは「見方によっては」勝つ。何一つ変わらない。本当に安倍政権を止めたかったら、選挙を経て過半数の議席を手に入れなくてはならない。そこを目標にして、活動をするべきだ。