Jリーグ2シーズン制に反対する~改善案編~

9月17日、2ステージに移行が正式決定した。が、きちんと反対するためにもやはり改善案を書きたいと思う。この改革案は2013年現在のJリーグの制度を引き継ぐものとする。

ポイントは3つ

①ライト層がJリーグに触れる機会をもっと増やす

②スタジアムに来る楽しさを増やす

③海外にファンを広げる

 

①ライト層がJリーグに触れる機会をもっと増やす

とにかく現状日本人の殆どはJリーグに興味が無い、というよりよく知らないというのが現実である。なのでまずJリーグに触れて貰う機会を増やす。

まずはネット環境の拡充である。Jリーグに興味を持ってくれても、ネット上に動画がなければそのまま興味を失っていくだろう。現在は本当にしょぼいyoutube公式チャンネルしかないのでこれを改める。まず、映像権をMLBのようにJリーグで管理する(自由に使用できる権利を持つ)。その上でニコニコ動画youtubeに公式チャンネルを設置、節ごとのハイライトやゴラッソを集めた映像なんかを配信する(できれば解説付き)。そしてニコニコ生放送USTREAMで注目の試合を生放送。スカパー!とかぶってしまうという問題はあるが、新日本プロレスもこれを行っているので交渉して可能にしてほしい。HPも拡充し、サッカー初心者やJリーグ初心者のための解説ページや今週の注目試合、注目選手などを公式で発表し、初めての人でも参加しやすい環境にする。Jリーグアウォードで表彰される選手たちはJリーグのトップクラスの選手だし、代表選手も多いだろう。なので公式チャンネルでベストイレブンの選手、MVPの選手のプレー動画と得点王の全得点シーンを流す。

次はテレビである。テレビ離れが囁かれているが代表戦を見る限りテレビの影響力は高い。なのでテレビでも積極的に動画を流す。まず、代表戦を中継する曲にはJリーグの試合を何節か生放送することを義務付ける。また、地方局に対してはホームタウンを含むチームの試合である限りホーム・アウェイ関わらず放送権料を格安にして、試合を生放送してもらう(例えばテレビ山梨ヴァンフォーレ甲府の試合を格安で放送できる)。現在の柿谷のように代表での活躍がクラブに還元するということもあるので、この流れは大きくしていきたい。また、スポーツニュース等で放送されやすくするために開催日を分散させる。金、土、日を中心に分散させることで各試合毎の放送を増やす。

さらに、街中にもJリーグを浸透させる。現在ある各クラブのショップの制限などを撤廃する。またロゴの使用制限も緩和する。

このように一般人がJリーグの映像やクラブについての情報になんとなくでも触れることが大事だ。

②スタジアムに来る楽しさを増やす

それなりに好きになってくれたら次はスタジアムに足を運んでもらう。ここでお客さんを掴みたい。

まずはJFAなども支援しながらになるが、規模は小さくてもいいから出来る限り専用スタジアムを作りたい。やはりサッカーの臨場感や熱さを至近距離で体感することがリピートにつながる。そのためには専用スタジアムが欲しい。また、臨場感のためには選手たちのプレーの質を落とさないことも重要になる。なのでベスメン規定を廃止、酷暑の夏場には給水タイムを設けるなどしてプレーの質を向上させる。

サッカーに興味が無い人を惹きつける手段も必要だろう。私は出来るならショッピングモールなどと併設させることで家族連れが来やすい動線を作ったほうがいいと思う。また、スタジアムグルメの美味しさなどもHPやSNSで宣伝し、サッカーを見る以外の楽しさもあることを周知すべきだ。また、J加盟クラブのホームスタジアムに共通の電子マネーを導入し小銭の支払いのストレスを無くす、育児室などを併設し子供連れでも安心して観戦が楽しめるようにする、などのホスピタリティ向上も目指して欲しい。

また、日にちを分散して開催すれば、土日は仕事があるような職場環境の人たちにもアピールできると思う。

③海外にファンを広げる

 グローバル戦略も発展させるべきだ。香川や本田の活躍で日本サッカーに対する注目が高まっている。また東南アジア諸国が経済発展を遂げることで市場も広がっている。このチャンスを逃さず海外にもJリーグのサポーターを増やしていきたい。

そのためには現在の春秋制を続行したい。なぜならば秋春制では豪雪地域をホームタウンにもつクラブのゲームが難しいこと、そして欧州の人気リーグが秋春制なため、欧州がリーグ戦をやらない間、Jリーグではやっているという状態になり、客の喰い合いをせずに済むからである。欧州のリーグをメインに見つつも、目当てのリーグが休養期間の時はJリーグを見る、というサイクルならば新規参入も多いだろう。また海外のファンへの敷居を低くするために当然1シーズン制だ。SNSでの積極的なアピール、youtube公式チャンネルの英語放送など海外向けのサービスも拡大させたい。

海外に本格的に進出することを考えればスポンサーの外資開放は積極的に行うべきだ。多くの日本人が香川の活躍でブンデスリーガを見始めたように母国の選手が戦っていれば、そのリーグを見る可能性が高い。一定以上の人間が見るとわかればスポンサーが付く可能性も高いのではないか。

 

 

 

現在Jリーグは難しい局面に入ったと思う。開始当初のバブルは弾け、景気の低迷でスポンサーは減り、娯楽の多様化でサッカー観戦の順位は低く、欧州や南米のように生活の一部にサッカーが入り込んではいない。しかし、明るい材料もある。代表人気はサッカーを知らない層を取り込むきっかけになっているし、一部の国のようにサッカースタジアムが危険な場所ではなく、誰と来ても問題ない楽しいスポーツの場だ。平均入場者数も世界トップ10には入っているし、なにより20年の努力を経て次々と新しい才能が芽生えてきている。だからこそ、この魅力を最大限に生かし、スタジアムを新規から古参までのサポーターでいっぱいにするようなアイデアを考え、実行して欲しい。

 一般的な休日の過ごし方としてカラオケやディズニーランドショッピングモールと同じ位置にJリーグ観戦があるようになればいいと願う。